てのひらジオラマを作ってみる ~第1弾 ダイソーモスシートの水田~
さて。
せっかく作業部屋ができたことですし、何か作りましょう。
作業場の使い心地を試しがてら、風景づくりの練習もしたいところ。
となると…小さいジオラマがいいかもしれません。
という事で!不定期になると思いますが「てのひらジオラマ」を色々と作ってみることにしました。
せっかくなので製作工程を備忘録として残していこうと思います。
今回のテーマ
さて、今回は100円ショップにて「稲」に使えそうなアイテムを見かけました。せっかくなので実際に使えそうかどうか試してみましょう。
小さいサイズのジオラマなら試行錯誤もしやすいですよね、きっと。
というワケで今回のテーマは「水田」にしました。田んぼです。
レイアウトでも大いに活躍する風景ですが、今まで作ったことがありませんでした。既製品のシートなんかもあるようですが、コストが高い上に見た目もどうもイマイチ…。
ならば、と水田製作について下調べ。
ネットや文献によると人工芝を使用した方法が多いようです。ふむふむ。
得た情報を参考にしつつ、材料を用意。比較的入手性の高いアイテムばかりだと思います。
材料
- フェイクモスシート(ダイソー)
- コルクボード(Can★Do)
- 情景テクスチャーペイント ダークアース、ライトサンド
- ラッカー塗料 茶色系
- タミヤ スミ入れ塗料 ダークブラウン
- 緑化用のフォーリッジ、パウダー
- 木工用ボンド
- 紙粘土
- 爪楊枝
- その他情景アクセサリー
それでは作っていきましょう。
製作工程
①コルクボードを切って台座にする
丁度いい台座がないかなと100均を探していたら、いいものがありました。
キャンドゥで売っていた紐付きコルクボード(150×200×10mm)です。
今回はこのボードを10×10cmにカットしたものを土台にします。
②紙粘土で大まかな地形を作る
紙粘土で地形を作っていきます。コルクボード全体に紙粘土を塗り広げ、二辺を厚く盛ってあぜ道にします。
今回はボンドを塗り忘れたのですが、できればボンドを薄く塗り広げてから紙粘土を盛っていくべきでした。
ともかく、紙粘土を盛ったら乾燥するまで放置します。
③爪楊枝で畦畔の法面を仕立てる
あぜ道と田んぼの間の段差がそのままだと味気ないので、少しいじります。
使うのは爪楊枝です。両端をカットしてただの棒状にしたら、ダークブラウンのスミ入れ塗料で表面をザーッと塗ります。
そうしたら適当な厚紙に並べて接着し、そのまま法面に接着。
これだけでもかなりサマになりますね。
④紙粘土に地面の下塗りをする
あとで情景テクスチャーペイントを塗るので必須ではないのですが、一応下塗りをしておきます。水田内は泥なので暗いブラウン、あぜ道は多少乾いている感じで明るめのブラウンを使います。
塗り終わったら乾燥するまで待ちます。
⑤情景テクスチャーペイントで地面を仕上げる
情景テクスチャーペイントは初めて使用します。
塗料に混ぜ込まれた細かい粒子が、地面のザラザラ感を演出してくれるアイテムです。
うすめ液で多少伸ばしてから塗っていきます。
(※あまり薄めると粒子の密度が下がってしまいます!加えるうすめ液は2~3割くらいにとどめておいた方が良いと思います。)
水田内はダークアースを使い、あぜ道はライトサンドとダークアースを混ぜて使用。実際の風景を想像しながら変化をつけていきます。
乾燥するまで少し時間がかかるので、待っている間に次の作業を。
⑥モスシートを切断して稲を作る
いよいよ今回のジオラマにおけるキモ、稲の用意をします。
用意したダイソーのモスシートは、一般的な人工芝に比べて繊維が細くNスケール向きな気がします。薄いゴムシートに固定されているので、カットも容易です。
ただ、そのゴムシートが黒いので結構目立ってしまいそうです。
茶色か緑色のものがあれば良いのですが、そんな都合の良いものもそうそうなく…。
まあ、気を取り直して進めます。
シートを二つ折りにしてからハサミで細切りにしていきます。
切ったものがコチラ。
とりあえずこんなものでしょう。おおよその長さを揃えればオッケーです。
繊維丈を鑑みるに、時期的には5~6月辺りの田んぼの風景になるんでしょうか。
⑦田んぼにボンド水を張る
テクスチャーペイントが乾燥したら、次の作業に備えてマスキングテープで養生します。
そうしたら田んぼに水…もといボンドを張ります。
今回は「ボンド:水→2:1」ほどのボンド水を使ったのですが、これでは少し薄すぎました。
「ボンド:水→4:1」くらいでも良かったかもしれません。
というかボンド原液でも良かったような…。
また、ボンド水に波音カラーも入れてみたのですが、正直目に見える効果はなかったとです。
と、色々考えながらもボンド水を流し込んでいきます。
大体2~3mmほどのかさになるまで流し込んでみました。
…そういえば、この薄さのボンド水が乾いたらどれぐらいヒケるんだろうか…?
ちょっと不安ですが、もはやサイは振られているのです!
⑧稲を設置する
ボンド水を流し込んだら、⑥で用意した稲を沈めるように配置します。
ボンドが乾けば同時に固定されるだろうという目論見です。
大きな問題はなさそうですが、ボンド水が緩すぎたせいで毛細血管効果が発生、稲の間にまでボンド水がしみ込んでしまいました(笑)
いやぁ失敗失敗。
とはいえこれは練習ですから、気にせず進めていきます。
⑨あぜ道に草を生やす
ここまでくればあとはボンドの乾燥を待つだけです。
待っている間にあぜ道の緑化をしておきます。
ついでに小物の用意も。
軽い塗装とスミ入れをしたトラックが、ナイスな感じです。(窓枠の塗りが怪しいですが…。)
完成!
水を混ぜすぎたために時間がかかってしまいましたが、何とか乾燥。
用意した小物を配置すれば完成です!
端の処理など細かい部分はざっくばらんなモノですが、全体的には悪くありません。
植わっている部分の長さをきっちり揃えてまっすぐにすれば、普通にイケそうな気がします。
モスシートのゴム部分も、なんだかんだで悪目立ちはしていません。100均モスシートは他にも種類があるようなので、今度は別の種類も試してみたいと思います。
しかしまあ…やはりヒケがすごいですね…というかただのぬかるみに(笑)
これはこれで悪くないですが、水田の作り方についてはもう少し研究を進めてみようと思います。
ということで、てのひらジオラマ製作の第1弾でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!