てのひらジオラマを作る 第2弾 ~巻きダンボールで畑を作る~
今回のテーマ
小型ジオラマで風景練習第2弾、今回は「畑」になります。
前回作った水田もさることながら、畑もまた日本の風景には欠かせないモノです。
今後のレイアウトづくりにも必ず役立つ技術だと思いますので、この機会に練習しておきます。
さて。畑の製作には、古来より伝わる鉄板の製作技法があります。
それが“ダンボールの畑”!
ジオラマやレイアウトを製作している方にとっては、もはや常識ともいえる製作技法かもしれません。
使用する素材は「巻きダンボール」となります。
片面ダンボール、波ダンボールとも呼ばれ、波型の部分を畑の畝に見立てて使われます。
これはレイアウト制作の本でも必ずと言っていいほど紹介される、基本中の基本といえる技術であり、
- 素材が入手しやすい
- 低予算で用意できる
- 短時間で作れる
- 手間がかからない
- 広い面積を施工できる
- 仕上がりも実感的
と…。これだけ利点があれば、そりゃ紹介されるのも当然というものですね。
それでは材料のご紹介。
材料
- 巻きダンボール
- 情景テクスチャーペイント ダークアース、ライトサンド
- ラッカー塗料 茶色系
- 緑化用のフォーリッジ、パウダー
- 木工用ボンド
- 紙粘土
- MDF材 10×10cm (ダイソー)
- その他情景アクセサリー
流石に材料も少ないですね。
情景テクスチャーペイントは無くても問題ないと思います。
なお、今回から土台とする板を統一することにしました。
ダイソーに売っていた10×10cmのMDF板がとてもコスパが良かったのです。
なんと6枚入って100円!お得!
今後のてのひらジオラマは基本的にこの板を土台にしようと思います。
(統一した方が、並べた時の見栄えも良さそうですしね…。)
それでは作業を開始しましょう。
作業工程
①土台に巻きダンボールを接着する
いきなり登場の巻きダンボール。
現物合わせで大きさを決めたら、カッターで切り出してボンドで接着。
②畑外側の地面を作る
巻きダンボールを接着していない部分は紙粘土で地面を作ります。
あらかじめボンドを薄く塗り広げてから、紙粘土を盛りました。
③表面を下塗りする
ラッカー塗料で地面を下塗りします。
耕されている畑は濃いブラウン、一段上がった農道は明るいブラウンで塗っておきます。
④情景テクスチャーペイントを塗る
畑内部はダークアース、農道はライトブラウンを使っていきます。
皆さん、情景テクスチャーペイントをケチって薄めすぎないようにしましょう!(笑)
ここまで来たら、乾燥させるためにしばし待ちます。
⑤畝にボンド水を塗る
ボンド:水=1:1のボンド水を用意し、細いハケや筆で畝の部分に塗ります。
ボンド水が畝から垂れないように気をつけましょう。
一気にすべての範囲を塗らずに、工程⑤と⑥を交互に少しづつ進めると堅実かと。
⑥パウダーを固着し、畑部分を仕上げる
ボンド水が塗れたら、グリーン系のパウダーを振りかけます。
茶こしを使ってもいいですし、私のように指でつまんで振りかけても大丈夫です。
パラパラ―っと。
全体に振りかけたら、土台ごとひっくり返して余分なパウダーを落とします。
こうすることでボンドを塗った部分、つまり畝の部分にだけパウダーが固着されますので、畑のように見えるという寸法です。
ボンド水の白い部分が隠れる程度にパウダーを撒いたら、乾燥を待ちつつ次の作業へ。
…の前にトラックを置いて雰囲気を確認。ほうほう、良い感じです(´▽`)
⑦農道部分に草を生やす
特筆する点はないです。
ボンド水を塗ってパウダーをまいたり、フォーリッジをいい感じに接着します。
完成!
最後に小物を設置したら完成です!
小物を設置すると一気に世界観が出てきて楽しいですね。
前回用意したトラックもまた登場。中々活躍の場が多いです。
今回は仕様したパウダーの色が淡過ぎたような気がしますが、まあコレもアリでしょう。
区画によって色を変えれば、また違った表情にできそうです。
それにしても、今回の作業は非常に簡単でした!
やはりずっと受け継がれているだけあって便利なテクニックですね。
今後のレイアウト製作にもおおいに活用できそうです。
ということで、てのひらジオラマ製作の第2弾はこれにて終了です。
最後までお読みいただきありがとうございました!