小川に架かるガーダー橋(後編)~100均ケースジオラマ 第3弾~
今回のテーマ
お待たせいたしました。
ガーダー橋ジオラマ、ついに完結編です!
▼中編はコチラ
今回で一気に完成までもっていきましょう(`・ω・´)
作業工程
⑮トンネル周りの地盤作り
それでは、ここまで手付かずだったトンネル周りを形にしていきます。
ポータルと脇の擁壁はすでに接着してありますので、そことケースのふちを繋いで囲うように厚紙の壁を切り出し、接着。
天井の部分も厚紙でフタをしておきます。スキマはスタイロフォームで適当に埋めます。
そうしたら、目につく部分を地面材で覆います。
いつもの地面材ですが、斜面はもちろん壁にも食いつくので非常に便利です。
地面材が乾燥したら、制作済みの地面となじむようにラッカー塗料で塗ります。
こんな感じでOKです。
⑯レールのサビ塗装
続いて線路も仕上げます。
いつも通りラッカー塗料を用意し、エアブラシでレール側面・周辺にサビ汚れを付けておきます。
⑰緑化用“秘密兵器”投入!
そんなこんなで緑化作業に入るワケですが、今回は一味違います。
とある“新兵器”を導入したのです。
それがコチラ!
「繁茂・深雪ボトル&日本の草はら」です!!
以前からその存在が気になっていたアイテムで、その名の通り“草むら”を表現するためのシーナリー用品になります。
ボトルの中に専用の繊維を入れてシャカシャカ振り、専用の糊を塗った面に向かってプシュプシュ押します。
するとボトルの先に開いた穴から繊維が飛び出す…という一見単純なモノなのですが、シャカシャカした際に静電気を帯びたことで、繊維の向きがタテ向きに揃うんだそうです。
そのまま糊に突き刺さるワケですから、繊維が立ってフサフサの草むらになる…という寸法です!
原理は単純ですが、非常によくできています。
今回はこのアイテムで草地を作ります。
まずはボトルに専用の草地用繊維を入れます。
しかしこれが中々…細かい繊維がポロポロ飛び散って大変です。
ハンディクリーナーは持っていないので、あとで掃除機でキレイにしなければ。
ともかく繊維をボトルに入れましたら、フタを閉めてシャカシャカ振ります。
その後専用の糊「草はら糊」を地面に塗布します。
今回は比較のため、線路手前に専用糊、奥側には木工用ボンドを塗りました。
それではボトルをシェイク&プッシュ!
接着剤が隠れるよう、しっかりと撒いていきます。
この時点で繊維がこんもりとくっついていくのが分かります。これはイイなぁ。
十分な量を撒いたら土台ごとひっくり返し、余分な繊維を落とします。
シェイク&プッシュ!シェイク&プッシュ!
⑱ひたすら水面クリーニング(泣)
…という感じで草を生やしていたのですが、ここであることに気づきます。
「水面のマスキング…してないんじゃ…?」
もう悪い予感しかしません。
恐る恐る水面を見てみると、ええそれはもう全面に繊維が引っ付いておりました…!
やってしまった…(/ω\)
リアリスティックウォーター程でないとはいえ、ウォーターエフェクトも乾燥後に多少のべたつきが残ります。
そこに軽い繊維をばらまけば、そりゃこうなりますわな…。
仕方ないのでマスキングテープをペタペタして、地道に繊維を取り除いていきます。
40~50分ほどかけ、なんとか除去しました。
繁茂ボトルで繊維が撒かれる範囲は結構広いので、そのケアもする必要がありますね。
・繊維が引っ付く可能性がある箇所は厳重にマスキングする
・作業順を入れ替えて、水面工作を後に回す
この辺りの対策が必須ですね。次回からは気をつけます(;^ω^)
とまあ…ひと悶着ありましたが、草はらキットのクオリティは見事なものです。
ホントにふわっとしていてリアルです。
今回はセットに付属していた繊維を使いましたが、繊維にはカラーバリエーションがありますので、混ぜて変化をつけても良さそうです。
⑲土台側面を木目シートで覆う
さて、完成まで近づいてきましたので、ここまでずっとむき出しだった側面部に手を入れていきます。
毎度おなじみ100均のリメイクシートを使用し、側面をぐるっと覆います。
これまた一気に高級感が出ました。
⑳緑化キャンペーンの仕上げ
最後の仕上げとして、フォーリッジなどを使用してさらに緑化します。
トンネル周りは多めに茂みを作り、「山を突っ切るトンネル感」を出します。
トンネル出口の手前側のスペースが余り気味で、どうしようかと思っていたのですが、花を植えることにしました。
ネットで購入した草むら素材に、これまたネットで購入した「極細スポンジ粒(黄色)」をシーニックセメントを用いて接着します。
菜の花のような見た目になったら、数か所に置きます。
空きスペースの消化ができ、彩りもイイ感じに。
完成!
全景
ガーダー橋を渡るD51。
川釣りを楽しむ釣り人。
水面のデコボコによって、イイ感じに水の流れが感じられます。
今回は初めて「橋」を使いましたが、なかなか良い出来栄えになったと思います。
切り取り方によってさまざまな表情が楽しめるジオラマになりました!
山に突っ込むトンネルや川にかかる橋など「高低差」が目立つジオラマであるためか、見ごたえがあるように感じます。
やはり地形がダイナミックだと、風景の迫力にも繋がりますね。
ただ…分かってはいたことですが、プレートガーダーだと足回りが隠れてしまうのが少しもったいない気がしますね。
鉄道模型に関するブログやTwitterでも、プレートガーダーを採用している方はあまり多くない印象ですが、その一因にもなっているかもしれません。
次はデッキガーダー橋を使ってみたいものです。
というコトで、「100均ケースジオラマ 第3弾 ~小川に架かるガーダー橋(後編)~」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!