ウマ娘アクリルスタンド用の展示台を作る!~前半戦~
今回は普段と趣向を変えたモノづくりに取り組みたいと思います。
…さて、時に皆様「ウマ娘」というコンテンツをご存じでしょうか。
各所で話題に上っているので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ざっくり説明しますと、「日本競馬史上で活躍した名馬の名前と魂を受け継いだ存在…“ウマ娘”たちを担当するトレーナーとなり、共に数多のレースを駆け抜けて各々の夢を掴むことを目的とした育成シミュレーションゲーム」のことです。
アニメ化や漫画化もされており、メディアミックスコンテンツとして大いに人気を博しています。
最近では騎手の武豊、C.ルメール両氏が宣伝CMに出演したことも話題を呼びました。
ウマ娘たちの性格やレース適性は元ネタとなった競走馬のそれが反映されていて、ストーリーも史実をもとにした展開が楽しめる内容。ウマ娘や実際の競走馬たちに対する、開発の愛と情熱、リスペクトが感じられる作品群なのです。
かくいう私も結構ハマっておりまして、日頃からウマ娘の世界観を楽しませてもらっています。
そんなある日、こんなものを入手しました。
「ウマ娘プリティダービー 全力疾走アクリルスタンド」です!
全高5cm程にデフォルメされたウマ娘たちのイラストが可愛らしいアイテムです。
普段ならテキトーに作業場に飾って終わり…、なのですが。
これをGETしたときにわたくし閃いてしまったのです!
「ゴール板前のジオラマを作って展示台にしたらイイ感じなのでは?」、と!!
かくして全力疾走アクスタ用の展示台作りが始まりました(笑)
かなり衝動的ではありますが、せっかくの衝動を無駄にするのもアレですし、この勢いで製作してみましょう。
さて、一口にゴール前と言っても形状は競馬場によってさまざま。
どの競馬場のモノを再現するか…というところですが、これはアッサリ決まりました。
――中山競馬場。
千葉県船橋市に位置する、皐月賞や有馬記念でおなじみの競馬場です。
ウマ娘のアプリでは、基本的に各ウマ娘とも史実で走ったレースに沿ってストーリーが進むのですが、例外的に最後のミッションとして有馬記念への出走が課されることが多いのです。
その舞台である中山競馬場をモチーフにしておけばいろいろ応用できそうかなと。
そういうワケです。
というワケで中山ゴール前の風景を色々調べてみました。
- H鋼のような骨組みが特徴的なゴール板装飾
- その中に設置されたゴール板、およびゴール板照明
- 両側に伸びる内ラチ(コースを囲む柵)
この辺りを製作することになりますね。
展示台に使うのはダイソーのコレクションケース(アーチワイドL:400円)なので、それをもとに大体の表現範囲を決めました。
なおアクスタのイラストは左向きに走っている姿なので、必然的に右回りレースの風景を目指すことになります。
有馬も右回りなので、都合がよいですね。
ゴール板を左寄りに置き、ゴール直前の攻防戦を楽しめるようにします。
芝コースを想定しているのでターフの表現も必須。
これには100均の芝生シートが活躍しそうです。
ゴール板装飾のH鋼はエバーグリーンの特殊プラ棒で、ラチはプラ板やプラ棒で表現できそうですね。
ということで早速作業開始。
①ゴール板装飾の製作
まずは展示台の大きなアクセントとなる、ゴール板装飾から作っていきたいと思います。
H鋼型のプラ棒がエバーグリーンから販売されていますので、4.0mm幅のモノを買ってきました。
少々お高いですが、そのまま使えるので工作には大変便利です。
様々なサイトやブログに掲載されている写真を参考にしながら、フリーハンドでパーツを切り出していきます。
角度を固定して切断できるような治具があれば楽なんでしょうが…所持していないので仕方ありません。
ウマ娘のアプリで中山レース場のゴール板が映っているシーンをスクショして印刷、その形状に沿った角度になるようにアタリをつけていきます。
そうしたら切り出しですが…やはりてっぺんのひし形が鬼門です。
このパーツは現物あわせをしながら慎重に角度を調整し、なんとかキレイに合うようになりました。
そうしたら各パーツをタミヤセメントで接着!
はい、こんな感じ。
思いのほかうまくいったのではないでしょうか!
(わずかにひし形が歪んでいるのですが、そこまで目立たないのでOK…です…!)
②ラチの製作
「埒が明かない」の語源にもつながるとされる“ラチ”。
平たくいうとコースを仕切る柵ですね。こちらを作っていきます。
まずはラチ板そのものから。1mm厚のプラバンをカットして作ります。
形状がシンプルなのでそこまで手間はかかりませんでした。
先端が丸まっているようなので、木製綿棒の柄の部分を接着して表現しました。
③ラチを固定する支柱の製作
次にラチ板の支えとなる支柱。
こちらはちょっと手がかかりそう。個数も6個ほど必要そうです。
実物にはかなり細い部分があるようで、そのまま表現すると破損の危険性があります。
その辺は適宜デフォルメしながらパーツづくりを進めます。
そんなこんなで地道にプラ棒をカットして接着していき、支柱パーツも完成。
脚の開き方が少しバラついていますが、実際に置いてしまえば気づかれないでしょう…多分!
ここまで作ったパーツを並べるとこんな感じ。
まだ色がついていないのでアレですが、雰囲気は出てきました!
ちょっと長くなってしまったので、前半戦はここまでといたします。
後半戦の記事では完成まで行く予定です。
それではまた次回!