てのひらジオラマを作る 第7弾 ~デコボコベースの研究~

今回のテーマ

皆さんこんにちは。

今回のテーマは「デコボコベースを改良する」となります。

前回初めて使用した「デコボコベース」。

非常に小回りが利いて便利だというコトが判明しました。

ただ「表面のザラザラ感がもう少し高ければ…」という印象もあり、何かいい手が無いかと色々考えておりました。

ザラザラ感を高めるにはデコボコベースに「粒子状の何か」を混ぜればよいのではと思い、いくつか候補を出しました。

  • 粉チョーク
  • 手芸用カラーサンド
  • 細砂
  • 砥の粉

この辺の素材が良いのかなぁ…というコトで、ホームセンターに行って参りました。

しかし実際に見てみると、どれも思わしくありません。

粉チョークと砥の粉は、細かすぎてザラザラ感に貢献しなさそうです。

カラーサンドと砂は、訪ねた店にはそこまで細かい粒子のものがありませんでした。

「どうしたものか…」とフラフラしていると、あるアイテムが目に留まりました。

それが「草木灰」でした。

いや、灰だぞコレ…?混ぜて大丈夫なのか?

という疑問はありましたが、粒子の細かさ・バラつきはかなり理想に近いもの。

それなりの量が入って98円というお値段設定も私を惹きつけます。

ままよ!と心の中で叫びながら購入。

デコボコベースに灰を混ぜるなんて酔狂、日本中探しても私くらいのもんでしょう(笑)

帰宅後さっそく実験。

デコボコベースと草木灰を4:1程度の割合で混ぜてみます。

草木灰に水分が持っていかれるので、ほんの少量水を足しました。

…おっ!なんだかいい感じです!

感触はさながらタミヤの「情景テクスチャーペイント」。

色のついていない情景テクスチャーペイントとなると、かなり使えそうですが。

ひとまず試します。

今回は真っ平の土台ではなく、スタイロフォームで山っぽい地形を追加。

 ・デコボコベースは斜面にも乗ってくれるのか

 ・デコボコベースでスタイロフォームの目埋めができるのか

これもついでに実験です。

塗っている感触は本当に情景テクスチャーペイントそっくりです。

斜面への乗りはかなりしっかりしてますね。これなら山あいの地形作りでも問題なさそうです。スタイロフォーム程度であれば目埋めもこなしてくれます。

最後にしっかり表面を荒らしたら、あとは乾燥を待つのみ。

どうなるでしょうか。ワクワク。

デコボコベースが乾燥しました。

写真では分かりにくいかもしれませんが、質感は結構イイ感じです。

そのまま着色してみます。

ブラウン塗りっぱなしでも悪くないですが、今回はふんわりドライブラシをかけてエッジを強調してみました。

最後にパウダーやフォーリッジで緑化して完成です。

また戦車のフィギュアを置いてみたり。

どうでしょうか?

地面の質感は中々のものだと思います。

灰が混ざっているワケですが、しっかり混ぜ込んだので乾燥後に粉塵が舞うこともありませんでした。

肝心の材料費について。

デコボコベースが実売1100円ほど、草木灰が100円ほどで、混ぜ合わせた後の量はおよそ650ml。

つまり100ml当たり単価は185円です。

対して情景テクスチャーペイントは、100ml入りが実売650円前後!

徳用の250ml入りでも、100ml当たり単価は450円程度。

デコボコベースを使った場合のコスパの良さは一目瞭然。

…まぁ、自分で着色する必要はありますが(;´∀`)

(書きながら思ったのですが、デコボコベースは水性塗料なので水性塗料を最初から混ぜておけば、色を塗る必要すらなくなるかも?今度試してみます。)

今回は上々の結果を得られて非常に満足です!

作った特製地面材は、今後もあちこちで登場するでしょう。

ホームセンターのDIY用品も、ひと工夫すれば便利なジオラマ素材に早変わり。こういう発見も、模型趣味における楽しみの一つでしょうか。

というワケでてのひらジオラマ製作の第7弾「デコボコベースの研究」でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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