エーダイナインのローカル駅セットを入手!
今回のテーマ
いつもの暇つぶしにメルカリを眺めていましたら、謎のアイテムに遭遇しました。
鉄道模型の駅だというコトですが、見覚えがありません。
メーカー各社のレイアウト用品はこまめにチェックしているので、見覚えが無いなんてことはないはず。
不思議に思って調べたところ、今はなき模型ブランド「エーダイナイン」のストラクチャーであることが発覚。
早速購入し、今に至ります。
こちらが件のアイテム。
かなり年季が入っております。
“エーダイナイン”とは?
そもそも私にとっては「エーダイナイン」って何ぞや?というトコロなのですが、これはかつての模型メーカー、永大が立ち上げた鉄道模型ブランドの名前だそうです。
永大は1979年代の新規参入ラッシュに乗って鉄道模型業界に飛び込んだメーカーで、プラ製車両をはじめレールシステムやストラクチャーまで総合的にプロデュースしようという、当時としては相当に意欲的なブランドだったとのこと。
一度だけ発行されたカタログを見ても、車両のみならずストラクチャー類の充実を示唆させるような内容で、将来的な展開が楽しみになるメーカーだったそうです。
▼「鉄道模型館」様のサイトにてカタログのアーカイブを拝見できます。
とまぁ…そんなエーダイナインですが、永大倒産によりわずか1年で消滅。
先に「GAKKEN N」ブランドで参入していた学習研究社(学研も昔は鉄道模型やってたんですね)がエーダイナイン製品を吸収する形となり一命をとりとめましたが、当の学研もNゲージブーム失速のあおりを受けて1980年半ばに鉄道模型業界から撤退。
大いなる情熱をもって登場した“エーダイナイン”は、いまや中古市場でしかお目にかかれないシロモノとなったのです。
セットの全容
―さて、改めて今回手に入れたローカル駅を見てみよう。(某鑑定団)
駅舎の造形などよくできています。
昨今のカトー製品ほどの精巧さはありませんが、ジオコレ系列よりはカッチリした造形になっており、40年前に生産されたと思わせない出来栄えです。
駅舎ベース部には、イスや机などの表現がなされています。
パーツ同士はピンで挟むようにして固定するタイプです。
駅舎のサイズ感はグリーンマックスの木造駅舎に近く、大きすぎず小さすぎずで良い感じ。
ホームパーツはあまり全長が無いので、2~3両編成程度の列車向けでしょうか。
ちなみに、ホーム延長セットも販売されていたようです。
1番・2番ホームは地下通路でつながっているように表現されていますが、構内階段はローカル駅セットにつき1つしか入っていないようです。
おそらく前の持ち主様がセットをもう一つ購入して小加工されたのでしょう。
駅舎(ホーム側)のアップ。
緑色の屋根がチャーミング。ひさしの支柱をちゃんと設置すれば雰囲気出そうです。
今後の使い道
いずれこの駅舎を使ったジオラマを作ろうと思案中です。
ひさし部分の支柱は作り直すとして、全体の雰囲気は大きく損なわないように再利用したいところ。
40年前にきらめいた情熱の結晶、手に入れたからには再び命を吹き込んであげなくては!
…と思うわけです。
そんなわけで、「エーダイナインのローカル駅セットを入手!」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました!